オンタリオ州政府は、熟練労働者の需要が高い4つの農村部および北部地域における経済成長を促進することを目的とした新たな取り組みである、地域経済開発を通じた移民（REDI）パイロットプログラムを発表しました。このプログラムにより、ラナーク、リーズ＆グレンビル、サーニア・ラントン、サンダベイの地元雇用主は、ターゲットを絞った移民を通じて最大800人の熟練労働者を追加で採用できます。

REDIパイロットによる労働力不足への対応

2025年1月2日から2025年12月31日まで実施されるREDIパイロットプログラムは、以下の主要産業における労働力不足を解消することを目的としています。

医療
テクノロジー
熟練工（建設業を含む）

オンタリオ州移民指名プログラム（OINP）がREDIパイロットを実施し、雇用主による職務提供プログラムに基づき、地域ごとに200件の追加指名枠を割り当てます。この取り組みは、労働力需要に即座に貢献できる熟練専門家を呼び込むことで、地域経済を強化すると期待されています。オンタリオ州移民指名プログラム(OINP)は、カナダ永住権取得を目指す外国人を、オンタリオ州が独自に指名するプログラムです。連邦政府の移民プログラムと連携し、オンタリオ州の経済発展に貢献できる人材を積極的に受け入れています。対象となるのは、特定のスキルや経験を持つ労働者、起業家などです。

経済成長のための確実な戦略

REDIパイロットは、チャタム＝ケント、コーンウォール、ベルビル/クインテ・ウエストに約300件の指名枠を割り当てた2020年の地域パイロットの成功を基にしています。オンタリオ州の継続的な労働力不足を考えると、このアプローチを拡大することは、農村部および北部地域における継続的な経済成長を確保するための戦略的な動きです。

国際的に訓練を受けた専門家が自分の専門分野で働くことを可能にすることで、今後5年間でオンタリオ州のGDPに最大1,000億ドルの貢献が見込めます。この可能性を認識し、オンタリオ州はスキル開発と労働力訓練に多額の投資を行ってきました。